33位の「和光市」も、利便性と住み心地の良さが光ります。まずは、東京との距離感の近さ。都心まで電車で20分前後の好アクセスです(池袋まで最短13分、新宿三丁目まで最短20分、渋谷まで最短25分)。また交通利便性だけではなく、自然の多さも住民にとっては自慢できるモノ、コトでしょう。特にコロナ禍で和光樹林公園の魅力を再認識された方は多かったのではないでしょうか。

住みたい街ランキング2021、埼玉県勢が「ダサイタマ」を返上して躍進したワケ和光市駅前と南口に開業した「 EQUiA PREMIE(エキアプルミエ)和光」

 また、駅前の再開発も注目です。2020年3月には駅ビルがリニューアルし、新たなショッピングプレイス「EQUiA PREMIE」(エキアプレミエ)が誕生。北口にも再開発計画があり、2021年末には市役所近くの広大な土地を整備し、認定こども園や学童クラブ、プール、温浴施設などの複合施設が完成予定です。

 44位の「所沢」も、大きな変貌を遂げつつある街の1つです。2020年9月に駅直結型の商業施設「グランエミオ所沢(第II期)」がグランドオープン。先行オープンしている第I期と合わせ126店舗が開業し、周辺エリア最大規模の大型ショッピングゾーンとなりました。西武ライオンズが初めてプロデュースするレストランなど、話題のお店も数多く出店。なお、駅周辺では今後もタワーマンションの建設や、大規模な再開発計画が進んでいく予定です。

駅直結型の「グランエミオ所沢」駅直結型の「グランエミオ所沢」

 また、2020年11月にはKADOKAWAによる日本初のコンテンツモール「ところざわサクラタウン」もオープン。「角川武蔵野ミュージアム」をはじめ、ホテルやレストラン、書店、さらには神社まで備える、新しいランドマークとなっています。他にも、飯能市宮沢湖を中心としたエリアに「ムーミンバレーパーク」(メッツア)ができたり、アウトドアサウナやバーベキューが楽しめる「ノーラ名栗」ができたりと、レジャーやカルチャーの充実ぶりも光っている。このように、広域から注目される施設が続々と誕生していることが、ランキングを押し上げた要因と思われます。ゆくゆくは中野や秋葉原、吉祥寺などに続く、日本の新たなカルチャー発信地になる可能性を秘めた街ではないでしょうか。