――筆者のサイモン・コンスタブル氏は英スコットランド・エディンバラ在住のライター
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日本株は米国の投資家から何年も敬遠されてきたが、ここにきて注目を集めている。
1980年代後半から東京の株式市場は敬遠されてきたが、その理由はもはや通用しない、と金融関係者は口をそろえる。日本企業が利益を一段と重視するようになっているほか、世界経済回復から恩恵を受けやすい立場にあるためだという。
「現在と1980年代を比較するのはむちゃだ」。日興アセットマネジメント(東京)のチーフ・グローバル・ストラテジストのジョン・ヴェイル氏はこう話す。
日本では1980年代後半、投機的なバブルが株価と不動産価格を押し上げた。一方、日本の企業文化は打撃を受けた企業が経営破綻することを許さず、株主は自社株買いや配当といったことに関して経営陣から軽くあしらわれた、とヴェイル氏は指摘する。