ジョー・バイデン米大統領は先週、大リーグ(MLB)機構に対し、オールスターゲームをジョージア州で開催しないよう、公式に働き掛けた。バイデン氏が正義の味方の立場から行動していると考えたのは間違いない。しかしそうであるならば、2022年の北京冬季五輪に向け、どんな立場を取るのだろうか。バイデン氏は、ジョージア州の選挙投票に関する新たな法律について「非道」だと批判した。同州が、ニューヨーク州、デラウェア州などよりも多くの選挙手段を提供しているにもかかわらずだ。大統領は非常に腹を立て、スポーツリーグに対し、米国の1つの州をボイコットするよう呼び掛けた。それは、アトランタ周辺地域に経済的打撃をもたらすとともに、事実上ジョージア州議会を偏見の場だと非難していることになる。
【社説】バイデン氏とジョージア州と北京五輪
スポーツイベント開催地のボイコット働き掛けで自ら窮地に
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