暗号資産(仮想通貨)取引所大手の米コインベース・グローバルが予定している新規株式公開(IPO)の目論見書で、共同創業者のフレッド・エールサム氏を独立取締役と記載していることが分かった。エールサム氏は2017年まで社長を務め、コインベースが昨年買収した企業を一部所有するなど、コインベースと深い関係にある。同じく独立取締役としているフレッド・ウィルソン氏も、相当数のコインベース株を保有している。両氏は独立取締役として、上場企業に義務づけられている投資家保護の役割を担うことになる。両氏はコメント要請に応じていない。コインベースは14日に、資金調達を行わないダイレクトリスティングでナスダック市場に上場する予定。同社は上場を控え、公表できる内容には制限がある。目論見書によると、取締役会は両氏が独立取締役に関する当局の要件を満たしていると判断した。