家で過ごす時間が増えた今、自宅で筋トレに励む“宅トレ”をする人が増えているといいます。筋トレというと、上半身を鍛える腹筋や腕立て伏せなどから始める人が多いのですが、実は最速で全身の効果を実感しやすいのが「お尻」の筋肉を鍛えること。「お尻」を鍛えることは、バランスの良い体型をつくるだけでなく、集中力や決断力アップといった内面にも大きな変化をもたらすといいます。そこで前回に続き今回は、これまで数多くのトップアスリートをサポートしてきたスポーツトレーナー・弘田雄士さんの著書『最速で体が変わる「尻」筋トレ』(青春出版社)から、メンタルを高めるテストステロンと筋トレの関係性について解説していきます。
40代を過ぎたらテストステロンが特に大事
テストステロンは代表的な男性ホルモンの1つ。 筋肉の量と強度を保つのに必要であり、造血作用を持ち、男性の性行動や性機能に重要な役割を有します。20代から緩やかに減り始め40代で急激に分泌が減少することがわかっていますが、低下することで明らかに性機能が落ちます。
その他にも、
・疲れやすく、疲労も抜けづらい
・精神的な落ち込み、うつ症状、イライラ感
・集中力、意欲の低下
などの症状が出てきます。さらに、テストステロンには抗肥満作用もあるため、低下に伴い太りやすくなり、高血圧や高脂血症、ひいては糖尿病のリスクまで上がることがわかっています。