今年3月、不動産業者のアンドレア・ホワイト氏がカリフォルニア州サクラメントの寝室3部屋の一戸建て住宅を市場に出すと、1日もたたないうちに現金払いで買いたいという申し込みがあった。物件を直接見てもいない買い手が提示した金額は52万ドル(約5750万円)。売値より2万1000ドル高く、売り手がたった2年前に支払った額より37%も高い。ホワイト氏は不動産仲介会社レッドフィンの社員で、2014年からこの仕事をしているが、サクラメントの住宅市場がこれほど過熱したのは見たことがないという。この1年、住宅市場は14年ぶりの活況を見せた。不動産サイト運営のジロー・グループによると、住宅価格は国内のほぼ全地域で上昇し、数十の都市部の販売価格の中央値は前年比で2桁上昇した。1月の上昇率はアイダホ州ボイシで25%弱、コネティカット州スタンフォードで19%だった。
米住宅市場、2006年以来の過熱ぶり
供給不足・低金利・在宅勤務などの要因で価格が上昇
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