新型コロナウイルス危機で大打撃を受けた企業や、危機の収束に伴いやってくる需要の波に乗りたい企業にとっては、労働力の再構築がカギとなる。つきつめれば、コックのいないレストランは多くの客に食事を提供することはできないし、スタッフ不足のホテルは多くの客室を稼働させることはできないのだ。雇用再開の兆候が現れている。米労働省の6日の発表によると、2月末時点で米国の求人数は740万件(季節調整済み)と、前月の710万件を上回り、2019年1月以来の高水準となった。コロナ禍でも好調な倉庫業などの業界はすでに採用を活発化させている。6日の統計で注目すべきは、コロナ禍で最も打撃を受けた業界の求人も増加したことだ。外食・宿泊部門の求人は1月の65万7000件から2月は76万1000件に増加。芸術・娯楽・レクリエーション部門の求人も8万1000件から13万7000件に拡大した。
米求人件数、「雇用の春」到来の兆し
米国では雇用再開の兆候が現れている。新型コロナの収束に伴いやってくる需要の波に乗りたい企業にとっては、労働力の再構築がカギとなるためだ。
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