個別銘柄やセクターの爆発的な動きが、過熱する米株式相場を支えている。
米主要株価指数は4-6月期(第2四半期)に入り、好調なスタートを切った。昨年3月以降、ほぼ一本調子で値上がりしており、S&P500種指数は年初来、最高値を17回更新。最近では4000ポイントの大台を初めて突破した。「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数は足元、およそ1年ぶりの低水準となった。
しかし水面下では、S&P500種構成銘柄の時価総額は、新型コロナウイルスの感染拡大で乱高下した2020年上期に近いペースで大きく増減している。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のアナリストが、構成銘柄の時価総額の変動幅(値上がり・値下がりの双方)が大きい上位50の事例について、S&P500指数全体の時価総額に占める比率を分析した。