「こんまり」こと近藤麻理恵は、今や世界で最も知られる日本人の一人。彼女の世界進出を手がけてきたプロデューサーであり夫でもある私の書籍『Be Yourself』では誰もが自分らしく生きることを勧めています。今回の対談相手の澤円さんが自分らしく生きられるようになったのは、つい最近のことだというのです(詳細は「澤円が教える!「サラリーマン不向きでも自分らしく生きるコツ」)。澤さんが変われたきっかけは100%信じてくれるパートナーと出会えたからだそう。では、そういった相手と出会うためにはどうすればいいのでしょうか。最初の一歩は簡単なことから始めればいいと澤さんは教えてくれました。(構成:宮本恵理子)

澤円さん(写真左)と川原卓巳さん

川原卓巳さん(以下、川原):対談前編で澤さんは、ご自分が自分らしく生きられるようになったのが、つい最近のことだと打ち明けてくれました(詳細は「澤円が教える!「サラリーマン不向きでも自分らしく生きるコツ」)。

澤円さん(以下、澤):僕は「遅咲きの応援団」を目指しているんです。

 この(2021年)5月で52歳になるんですけど、僕が小学校の時に想像していた50代は、もっと引退モードのおじいさんでした。でも実際には半世紀生きてもなお、むっちゃ楽しい毎日を送っていますし、自分の成長を期待しているし、まだまだ変われると思っている。「○歳までにこうなっていなければならない」と考えなくていいことが、僕自身の半生で実証されました。

 一つだけ気をつけているのは、老害にならないこと。年齢だけを武器にして偉そうに生きるのは一番カッコ悪いと思っているので。

川原:積み重ねって武器にもなるし、足枷にもなるんですよね。会社員時代の僕のように、「これだけ我慢してやってきたんだから」と過去の積み重ねを気にしてなかなか動き出せない人は多い。

 しかも、ようやく結果が出始めて、お客さんもつき始めた時に離れることに罪悪感も抱いていました。「この人たちを裏切ることになるんじゃないか」って。

:そんな時は、視点を思い切り上げちゃうのがオススメです。当時の卓巳さんは、オフィスのフロアの地点で周りを見渡してあれこれ気にしていた。その視点をグワーーッと上げて、大気圏を突破して人工衛星レベルまで打ち上げたら、もうまったくの誤差になっちゃう。

川原:すごい! 実は迷っていた当時に、麻理恵さんからも同じことを言われたんですよ。「卓巳さんのポテンシャルはこんなもんじゃない。もっと広い世界で能力を生かしてほしい」って繰り返し言われていて。何度も言われるものだから、「そうなのかな?」と思うようになって、一緒に仕事をするようになったら実際に開花して、腑に落ちたというわけです。

:僕も同じ。僕はもともと自己肯定感がめっちゃ低い人間だったんだけれど、40歳手前で結婚したかみさん(アーティストの澤奈緒さん)がやたら僕をほめてくれるという人体実験をやってくれて、それが良かったんです。

川原:僕と澤さんの共通点って、100%信じてくれるパートナーに恵まれたということですね。では、「私はまだそういう人に出会えていない」と気づいたときにはどうするか。

:まず、自分から働きかけると良いですよね。ギブされることを待つのではなくて、自分から先にギブしていく。

 誰かを徹底的に応援することを複数の人にやれば、ギブが返ってくる確率は上がるはずです。直接、その相手から返ってこなくても、その様子を見ている誰かがギブしてくれるかもしれない。

 要するに、待ってるだけでは何も始まらないということです。誰かに対してギブすることは、誰も損しないし、不幸にならない、我慢も必要ない。良いことだらけなんですよ。

「何からやればいいの?」と考え込んじゃう人がいるかもしれないけれど、すごく簡単なことでいい。例えば、会う人すべてに元気よく挨拶をしてみる。これだけでずいぶん変わるはずです。なぜなら日本のサラリーマンで、元気よく挨拶できる人って実は少数派ですよ。