――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  東南アジアは、ブランクチェックカンパニー(白地小切手会社)が関わる過去最大の合併で投資家の注目をつかみ(grab)そうだ。割高な米国や北東アジアのIT(情報技術)銘柄以外にも投資先を多様化したいと考えているグロース株投資家には願ってもない好機だろう。  シンガポールの配車サービス大手グラブ・ホールディングスは13日、特別買収目的会社(SPAC)アルティメーター・グロースとの合併を通じて、米ナスダックに上場すると表明した。グラブの評価額は400億ドル(約4兆3560億円)近い。