「運がよくなりたい」「いい人に巡り合いたい」「幸せな人生を送りたい」、それらを実現したいなら、考え方を変えればいい。最強の運を持つ「歩くパワースポット」が伝える「運」の磨き方をまとめた『SHOCK EYEの強運思考』には、強運を引き寄せる39の思考法がある。
「運が悪い」と感じたことのある人は多いだろう。そう感じたままでいると、悲観的になっている自分から抜け出せなくなってしまう。そうならないために、運気上昇に欠かせないことがある。運が味方する方法を本書より抜粋して紹介します。
苦しみや葛藤をエネルギーに変えて、
ポジティブに変換していく
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNと共に「湘南乃風」を結成。ヒット曲「純恋歌」「睡蓮花」は幅広い世代で歌い継がれている。プロデューサーとしても、ハロー!プロジェクト、ジャニーズWEST、YouTuberのフィッシャーズなどへの楽曲提供を行う。近年では、インスタグラム上で会員限定のコンテンツ「Shrinegram」を運営するなど、音楽以外でも幅広い活動を行っている。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(共に講談社)がある。
「自分には運がない」と悩んでいる人から相談を受けることがある。
話を聞くと、起こった出来事を悲観的にとらえ過ぎている場合が多い。
生きていれば、それなりにツラい目にあう。
その経験を糧にして成長できれば「あの出来事があったおかげだ」と、自分に起きたことを幸運だったと思える。出来事をポジティブにとらえられる人は、常にそうやって思考している。
その逆に、悲観的にとらえてふさぎ込めば、成長や成功は見込めない。次に似たようなことが起きても「またか」と思うだけだ。貧乏くじを引くたびに「やっぱりな」と下を向き、気力もなえていく。同じ出来事を前にして、前向きにとらえるか、悲観的にとらえるかで、その後の行動は180度変わってくる。
僕自身は、運が悪い人生だったなんて少しも思っていない。苦しみや葛藤をエネルギーに変えて、前に進むことしか頭になかったから。
他の人ならなんでもないような、たとえば「昨日はよく眠れなかったな」「最近食生活が乱れているな」みたいなことまで運のせいにすると、「運が悪い自分」から抜け出せなくなってしまう。なんでも「運が悪かったから」で片付けて、見て見ぬふりをしていると、運から見放されていく。
目の前の出来事をポジティブに変換できれば、幸運を引き寄せられる。運をよくする思考が苦手なせいで、不運と感じてふさぎ込むのはもったいない。
まずは「自分は運がいい」と思うようにして、ネガティブの連鎖を断ち切る! それが運気を上昇させていく第一歩になる。
そして、物事がうまく転がり出したときほど、興奮し過ぎないように気を付ける。
湘南乃風のメンバーとは、デビューした頃に「調子に乗るのはダサい」って話をよくしていた。好調なときほど謙虚でいることが大切だ。その気持ちはずっと変わらない。
イヤなことがあったときは「大丈夫、大丈夫」と心の中で繰り返して、落ち着きを取り戻す。そして目の前のネガティブな事柄を、ポジティブに変換していく。
そうやってバランスを取りながら、思考や精神状態を安定させられれば、心の揺らぎが消える。あとは自分の望む方向に進んでいくだけだ。
人生が思い通りにならず「なんて運が悪いんだろう」って思っている人もいるかもしれない。
でも、なんでも思い通りにいく人生なんてちっとも面白くない。すべて自分の思い通りになって、黙っていても目の前に食べ物が運ばれてきて……。それが当たり前になった先には、虚無しか待ってないんじゃないかな。最初から攻略法が全部わかっているロールプレイングゲームみたいな、そんな無味無臭の人生はものすごく退屈だ。
「人生なんて思い通りにならないのが当たり前。
思い通りにならないからこそ人生は楽しい!」
僕はそんなふうに考えている。そう思えた瞬間に人生は変わり始める。
ツラいことがあっても不運だなんて思う必要はない。違う角度からとらえて「自分は運がいい」と思うようにすればいい。こういう考え方で生きているから、運が味方してくれるのだろう。