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 米国ビジネススクール講師である著者が、グローバル人材のための「決算書の読み方」を伝授する本連載。基礎編で学んだ決算書をベースに企業のビジネスモデルを検証していきます。

 今回は、いまだに米国経済に影響を与える米金融大手の2社、ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェース(以降JPモルガン)について分析したいと思います。

ゴールドマン・サックスとJPモルガンのBSを当ててみよう

 さて、ここで本日のクイズです。下図の2社の貸借対照表(BS)を比較して、AとBのどちらがJPモルガン、ゴールドマン・サックスかを当ててみましょう。

出典:各社の2020年度の10K(年次財務報告書)をもとに筆者作成

 クイズのヒントとして、以下に各企業概要をまとめました。

===企業情報===============================
● ゴールドマン・サックス・・・1869年にマーカス・ゴールドマン氏が設立。かつてはトレーディング部門で圧倒的な力を持っていましたが、サブプライムローン問題に端を発するリーマンショック以降は、株式・債券やM&A(合併・買収)アドバイザリー業務、投資管理からプライベートエクイティ取引等へと事業の重心を変化させてきています。2016年にはデジタル銀行「マーカス」というオンライン金融プラットフォームを開始しました。
● JPモルガン・・・前身となる「ドレクセル・モルガン&カンパニー」は1871年に事業を開始し、創業150年を迎える名門金融機関です。2000年にJPモルガンとChase Manhattanとの合併により設立。融資などの銀行サービスやクレジットカード事業などが収益の中心となっています。
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 では、次ページで正解と解説をお伝えしましょう。