ロシアがクリミア半島やウクライナ周辺の基地にこれまで明らかになっている以上の規模で戦闘機を移動させている様子が、商業衛星写真で明らかになった。ロシアはこれにより、政治的な威嚇行為や軍事介入が容易になるとみられる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した衛星写真で、クリミアの空軍基地の滑走路に「Su-30」戦闘機が並んでいるのが分かった。撮影日は4月16日で、3月下旬時点では基地に戦闘機はなかった。クリミア半島に展開するロシア軍の写真には、空挺(くうてい)や機甲部隊のほか、攻撃ヘリコプターや偵察用ドローン、軍事病院なども写っている。現・元政府関係者らによると、こうした戦力は戦闘機「Su-34」「Su-30」「Su-27」「Su-25」「Su-24」の周辺地域への配備と合わせ、ロシアがウクライナに政治的圧力をかけるのに利用しやすくなる。
ロシア、ウクライナ周辺に戦闘機移動 衛星写真で判明
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