米小売り大手ウォルマートでロボットが職を失いつつある。同社は店舗での商品受け取りサービスを自動化した「ピックアップタワー」を1500超の店舗に設置したが、これを段階的に撤去している。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてカーブサイド(車寄せ)で商品を受け取る客が増えたことから、その対応に注力する狙いがある。同社は、オートメーション(自動化)をはっきり目に見える形で店舗に導入する一部構想からの撤退を続けている。ウォルマートはこの1年で、主に店舗入り口に設置していた高さ17フィート(約5.2メートル)のピックアップタワーの撤去を開始。タワーの設置や保守を担当していた米ベル・アンド・ハウエルのラリー・ブルー最高経営責任者(CEO)によると、約300台が店舗から撤去された。約1300台については、ウォルマートが別のサービスに注力する間は「休止状態」になるという。
米ウォルマートで先端ロボ撤去、コロナ影響ここにも
店内の商品受け取り装置「ピックアップタワー」が段階的に撤去されている
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