米半導体企業スカイワークス・ソリューションズが27億5000万ドル(約3000億円)をかけて事業を多様化し、米アップルから離れようとしている。これについて市場関係者は、スカイワークスにとってお得な取引だとみている。スマートフォンやワイヤレス機器向けの高周波チップの製造に特化しているスカイワークスは同業シリコン・ラボラトリーズのインフラ・自動車部門を現金27億5000万ドルで買収することで合意。これにより、スカイワークスは電気自動車(EV)や次世代通信規格「5G」機器、データセンターといった注目を集める市場へのエクスポージャーが高まるだろう。その一方で、スマホへのエクスポージャーは縮小するとみられる。特に、アップルに対してだ。アップルは、スカイワークスの2020年9月期(10月2日まで)売上高全体の56%を占めた。