米大リーグ、差別的選挙法に抗議
オールスターゲームの開催地を変更
米大リーグ機構が今年のオールスター戦の開催地をブレーブスの本拠地アトランタからロッキーズの本拠地コロラド州デンバーに変更することを決めたという記事を読んだ。
変更の理由は、アトランタを州都としているジョージア州が新たに制定した期日前投票を制限する法律だという。
オールスターゲームと選挙法に何の関係があるのかと思う向きも多いかもしれないが、ジョージア州は伝統的に共和党の地盤で、知事も共和党、議会も共和党が多数を占めている。
成立した法律は不在者投票をする際の身分証明の厳格化などを定めたもので、これが黒人やマイノリティーを標的にした投票制限法だとの批判を受けていた。
米大リーグ(MLB)のロブ・マンフレッド コミッショナーは、「MLBは全ての米国人の投票権を支持し、投票への制限に反対する」という声明を発表し、「スポーツとしての我々の価値を示す最良の方法を取ることを決断した」と、明確に抗議の姿勢を示したそうだ。