中国のバイトダンス(字節跳動)は「TikTok(ティックトック)」などの動画共有アプリで大きな注目を集めてきた。ここに来て、ゲーム事業の成功という、さらに大きな報奨に目を向けている。日本の人気漫画『ワンピース』をベースとした同社の最新ゲーム「One Piece:The Voyage(海賊王:遠航)」は先週の発売以降、アップルの中国のアプリ配信サイト「アップストア」で無料ゲームのダウンロード数トップになっている。広く知られたゲームシリーズの「ザ・キング・オブ・ファイターズ オールスター」など、さらに多くのゲームも発売を控えている。バイトダンスは数年前からゲーム事業を手掛けているが、基幹事業としてではなかった。だが現在は一段と力を入れ、高収益につながる本格ゲーマーに狙いを定めている。最近の買収2件は同社の野心を映し出している。3月に買収したムーントンは、テンセントの元従業員が立ち上げた中国のビデオゲーム開発会社だ。今月に入りC4-Games(有愛互娯)も買収した。