中国と米国の技術競争を背景に、世界の半導体工場である台湾積体電路製造(TSMC)は注目を集めてきた。やはり台湾にあるもう一つの半導体企業も、緊張が高まる中で躍進している。台湾の半導体設計大手、聯発科技(メディアテック)は絶好調だ。株価は昨年初め以降に倍余りに急騰し、今や時価総額620億ドル(約6兆8000億円)で台湾2位の企業となった。同社はモバイルアプリケーションプロセッサー(AP)を製造している。アプリケーションプロセッサーとは複数の部品を組み込んで単一のチップセットにした製品で、スマートフォンの頭脳に相当する。調査会社カウンターポイント・リサーチによると、メディアテックは昨年、モバイルチップセット製造でクアルコムを抜いて世界最大手になった。今年も恐らくトップにとどまるだろう。
台湾半導体メディアテック躍進、クアルコムに迫る
メディアテックはモバイルチップセットでクアルコムを抜き世界最大手に
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