米国では車や家具の販売が好調だ――ただ、消費者は商品が届くまでに一段と長く待たされている。レストランやジムも営業再開の動きが広がる――そして、従業員の確保が喫緊の課題となっている。工場や住宅建設業者も生産や作業を強化しようと必死だ――だが、半導体や部品の不足が足かせとなっている。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者や大半のエコノミストは、供給やコスト増の問題は一時的だとして問題視していない。企業利益や米経済を長期にわたって脅かすほどの広がりは見られず、特に売上高が好調な現状では懸念するには当たらないと考えているためだ。しかしながら、一部の個人事業主や時には産業全体にとって、この問題は非常に深刻だ。アップルから寝具メーカーのテンピュール・シーリ・インターナショナルまで、米企業幹部は足元、サプライチェーン(供給網)の問題が短期的に成長の足かせになる恐れがあると警告している。また、オムツからエアコンまで、あらゆる製品で値上げの動きも広がる。
米企業の悲痛な叫び、需要急増で不意打ちの誤算
供給網の問題や人手不足で好調な米景気に乗り遅れる恐れ
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