これまで活況を呈してきた中国版ナスダック「科創板(スター・マーケット)」への上場の道のりが、一転して険しくなっている。スタートアップ企業の間では、本土以外での新規株式公開(IPO)に切り替える動きも出始めた。  科創板は注目の中国テクノロジー企業の資金調達の場として、習近平国家主席の後押しで2019年に創設された。より迅速かつ市場原理に基づくIPO手続きや公開価格の決定を行うことで、多数の有力テク企業の上場をこれまで招致してきた。  だが、中国の規制当局はここにきて、問題のあるIPO案件の取り締まりを全国的に強化している。