ジョー・バイデン米大統領は5日、またしても進歩派の意見に屈した。世界貿易機関(WTO)で提案された新型コロナウイルス感染症のワクチンと治療法に関する知的財産権(IP)の放棄について支持を表明した。特許を奪い取るこの行為は、米国にも世界にも良い結果を招かないだろう。  南アフリカとインドがWTOで採決を目指す決議は、製薬企業がコロナのワクチンと治療法のIPを低所得国のメーカーに譲り渡すよう強制するものだ。この権利放棄を100カ国前後の低所得国や進歩派団体、米民主党議員100人余りが支持している。