「運がよくなりたい」「いい人に巡り合いたい」「幸せな人生を送りたい」、誰もが願うことだろう。2021年3月31日、2021年に1回しか来ない、最強の運気アップの日に発売された『SHOCK EYEの強運思考』は発売即重版。テレビ、新聞、ラジオ等幅広く紹介され、早くも話題沸騰の一冊。本書は、著者である湘南乃風のメンバー・SHOCK EYE氏による強運を引き寄せる思考法がまとめられている。
幸せになる権利は誰にでもある。好きなことをしていいし、夢を持っていい。自分を愛することができれば、幸せになれる。自己表現のうまい人はもっと幸せになれる。

人生の転機は「誘われる」ことから始まる

「買い物に誘われる」「食事に誘われる」「遊びに誘われる」、断るなんてもったいない。

 誘いに乗って飛び込んだ先には、出会いや新しい体験が待っていて、それが大きなターニングポイントになる場合がある。だから「誘われる」ことは特別なことだって考えたほうがいい。

 僕にとっての人生の転機も、たいてい「誘われる」ことから始まっている。

 あまり誰かから誘われない人は、仲間外れにされているんじゃないかと心配になるかもしれないけど、きっとそんなことはない。たまたま僕が、人より誘われやすい流れをもっていたんだと思う。

 ジャマイカ行きやレゲエとの出合い、湘南乃風結成のきっかけになったミックステープへの参加、ポルノグラフィティの新藤晴一くんと組んだ「THE 野党」での音楽活動、歩くパワースポットとしてのテレビ出演など、どれも誘われたことがきっかけだ。

 では、誘われるにはどうすればいいのか?

好き嫌いを伝えていいんだ

 誘われたかったら、「何かあったら声をかけてね」と宣言しておくとか、こちらからもたびたび誘いをかけて、「誘い、誘われる」ようなお互いさまの状況にすることも大切だ。絡みやすい人物だと思ってもらうために、すぐに相手を否定しないことも大切だろう。それだけで誘われる確率は格段に上がる。

 ただ、これは一般的な考え方だ。僕は自分の好き嫌いを周りに伝えることを大事にしていた。

 好き嫌いがはっきりしている自分を知られていれば、しかるべき相手から声がかかる。めちゃくちゃ絵を描くのが好きなら画家や漫画家を目指す仲間から声をかけられるだろうし、勉強が得意なら特待生として学校に迎えられる可能性もある。運動が得意ならスポーツに関する誘いを受けるだろう。

 昔から、仲間内に僕のイメージを聞くと、「飛び込むやつ」「気合いが入っているやつ」「全力投球」「無理そうなことでもひょうひょうとやる」と言われる。そんなキャラクターが知れ渡っていたから、中学高校時代は望んでいないのに何度もケンカに駆り出された。

 キャラクターを周囲にアピールするときは、わかりやすいほうがいい。

 以前、湘南乃風を担当していたマネジャーから「自分はキャラクターが薄い。どうすれば人から覚えてもらえるんでしょう」と、相談を受けたことがある。

 僕は、彼が年間200食くらいラーメンを食べ歩いているのを知っていたので、「ラーメンに詳しいことをアピールしてみたらどうかな」というアドバイスを送った。

 彼がラーメンに詳しいことを僕もあちこちで触れ回ったし、彼自身もラーメンブログを始めて情報を発信するようになると、次第にキャラクターが定着して「ラーメンのことならあいつに聞こう」という忘れられない人物になった。

 こんな人物に出会ったこともある。

 伊勢で出会ったトマトの生産者さん。彼は、身につけている物が何から何まで真っ赤。メガネのフレームも、腕時計も、靴紐まですべてが赤、赤、赤。話を聞いてみると、トマトがまだ熟さず緑色の時期には、ファッションは緑色になるそうだ。そんなふうにトマトへの愛を表現している生産者さんは、一度会ったらずっと忘れない。

「ラーメンだったらあの人」「トマトならこの人」みたいに、その都度、存在を思い出してもらえるようなわかりやすいキャラクターなら、大事な場面で真っ先に指名してもらえるようになる。