ひろゆきが「オンラインサロンだけは絶対にしない」と語るワケひろゆき氏(撮影:榊智朗)

テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
16万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、いかに彼が今の立ち位置を築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、さらにひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。

オンラインサロンが「できない」理由

――いわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる人って、オンラインサロンを始めるじゃないですか?

ひろゆき氏:あれって、性格的にできる人とできない人に分かれると思うんですよね。

 毎月、お金を取っているわけじゃないですか?

 そうなると、「好きでお金を払ってくれているんだから全然いいじゃん」っていうタイプの人は、オンラインサロンに向いているんですが、「この金額を払ってもらってるんだから、ちゃんとその分の価値を返さないといけない」と思うようなタイプは、絶対に続かないですよね。

――なるほど。ひろゆきさんは後者なんですね。

ひろゆき氏:ええ。気になっちゃいますし、なんか悪い気がするじゃないですか。「サロン? 無理、無理」っていう。

――講演会の依頼も断りますよね?

ひろゆき氏:たまーに受けますけど。でも、僕、1人で大勢の人に向けて何かをしゃべれないんですよね。話したいことがあるわけではないので。伝えたいこともない。

 だから、パネラーみたいな感じで、他の人と対談したりするのならできるんです。

――YouTube動画も、大勢に話しているというより、1人ずつの質問に答えているスタイルですもんね。

ひろゆき氏:たとえば、テレビとかラジオのメディアって、時間単価はいいんですけど、そこで話したネタって、他じゃ使えなくなるじゃないですか。

――「またその話?」ってなりますよね。

ひろゆき氏:そうやって自分を切り売りしていくスタイルも、自分は向いてないですね。YouTubeとかでも、「自宅を公開!」「家族を公開!」「ルーティンを公開!」とかってやっていったら、すぐにネタが枯れるじゃないですか(笑)。

 毎日どんどん新しいことにチャレンジしていたら別ですけど、僕、そういうのやりたくないんで。だから今のスタイルを確立したんですよね。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、16万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。