米で航空需要が回復、乗客が嫌う混雑も戻るPhoto:SOPA Images/gettyimages

 米国で航空需要が戻りつつある。

 今月7日と9日、米国の空港では170万人を超える乗客が保安検査場を通過、新型コロナウイルスの大流行が始まって以来で最高の乗客数を記録した。

 ただ、飛行機をよく利用する人々は喜んでいない。医療用品会社に勤めるティム・スラボーさんもその一人で、コロナ禍の中でも出張のペースは変わらなかった。「新型コロナの流行中は出張が快適だった」

 航空運賃は上昇を続け、中央の座席はもう空席ではない。駐車場から保安検査場の行列まであらゆる場所が混雑し始めている。一方で、空港の中には人員が不足しているところもある。空港内の飲食店の多くはまだ閉鎖されているか、入店者数が制限されている。一部のターミナルはソーシャルディスタンス(社会的距離)の観点から今も座席が封鎖されている。マスク着用を巡って空港スタッフともめる乗客もいる。