コロナ禍で収入が減った人は歯の痛みを訴えることが多い、東京医科歯科大が報告Photo:PIXTA

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴い、仕事や収入が減った人や失業した人は、歯の痛みを訴えることが多いというデータが報告された。この関連の背景には、精神的ストレスや歯科受診の延期、間食の増加などが関与しているという。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科国際健康推進医学分野の松山祐輔氏らの研究の結果であり、詳細は「Journal of Dental Research」に4月1日掲載された。

 経済状況や精神的ストレスが、歯痛などの口腔疾患の発症と関連していることが以前から指摘されている。現在のCOVID-19パンデミックは、経済状況の悪化やストレスの増大に加えて、歯科受診延期などの行動の変化を生じさせ、人々の口腔衛生に影響を及ぼしている可能性がある。松山氏らの研究は、その実態を明らかにするためのもの。

 この研究は、COVID-19パンデミックの社会・医療への影響を把握するために2020年8月25日~9月30日に実施された大規模Web調査「JACSIS(Japan COVID-19 and Society Internet Survey)研究」のデータを利用して行われた。解析対象者の年齢は15~79歳で、有効回答数2万5,482件、男性が49.7%だった。