どのような組織にも、不平や不満は発生する。不平や不満が高じる前に、対処することが肝心だ。不平や不満の兆しとなる、小さな違和感を的確に捉えて、早い段階で解消しておく必要がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
不平不満が高まる三つの兆しとは?
新メンバーと仕事をするようになった当初は、お互いに相手を配慮する動作や話法を発揮していることが多い。そのため、異論や懸念が顕在化しないことがある。ところがしばらくすると、どのような組織でも不平や不満が表面化するものだ。
不平や不満が表面化するときには、必ず兆しがある。それは多くの場合、お互いが感じる「小さな違和感」だ。不平や不満が顕在化する前に、この違和感に気付いておけば、その問題の芽を摘んでおくことができる。早い段階で気付ければ、違和感の解消をより短時間で、より簡単に行うことが可能になる。
しかし、この違和感を見過ごしていたり、気付いていても無視していたり、あるいは無視するつもりはなくても放置してしまったりすると、それはやがて大きな不平や不満となって組織を崩壊させてしまう。
組織を崩壊させる違和感は、次の三つの場面で発生しやすい。この三つの観点を押さえておけば、ほとんどの不平や不満は解消できるといっても過言ではない。