老後資金の運用に当たっては、儲けを狙うより、最悪を避けるための分散投資という発想が重要である。(経済評論家 塚崎公義)
儲けるための資産運用も否定しないが
資産運用というと、「儲けるため」と考える人が多いようだ。もちろん、そうした資産運用も否定はしないが、それは小遣いの範囲でワクワクしながら行うべきものであろう。
老後資金の運用に際しては、「儲けようとすればリスクを取る必要があり、大切な老後資金が失われて悲惨な老後を過ごす可能性が出てくるのであるから、欲張って儲けを狙うべきではない」というのが筆者の基本姿勢である。
老後のための安全志向の資産と、リスクを取って増やそうと頑張る資産は、きっちり分けて管理したい。