4月の消費者物価4.2%増
2008年9月以来の伸び
新型コロナウイルスの新規感染者数が大幅に減り、5月から経済活動再開が本格化した米国ではインフレを巡る論議が活発化している。
5月12日に公表された4月の消費者物価指数が前年同月より4.2%上昇し、2008年9月以来の大幅な伸びになったことが拍車をかけた。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「一時的なもの」として、今の金融緩和を当面続ける姿勢を崩していないが、市場では金融引き締めが早まるとの見方も出始めた。
米長期金利も12日には再び1.7%まで上昇、マクロ政策の運営もコロナ後の新たな局面を迎え、「出口」を意識せざるを得ない状況になってきている。
飲食店の営業規制は緩和
半数が1回目ワクチン接種
再開のステップは各州、市ごとに一様ではないが、ワクチン接種の進捗が比較的早いと言われているニューヨーク州では、飲食店の営業規制は緩和化され、5月7日からは店内飲食の客席数は75%まで広げられた。
所定の回数のワクチン接種を済ませた人は、公共交通機関を利用するときを除き、原則、屋内でもマスク着用は不要になった。