中国は「一人っ子政策」を撤廃したが、産児制限は依然として維持している。だが、中国政府は5月31日、すべての夫婦に対して、3人まで出産を認める方針を表明。少子高齢化が進む中、再び段階的な制限緩和に乗り出した。以下、3人目出産の解禁の背景に関して、Q&A形式でまとめた。
一人っ子政策はどの程度続いたのか?
中国は1980年、人口爆発の懸念から、大半の夫婦について、一人の出産しか認めない政策を正式に導入した。一人っ子政策は30年以上続き、巨大組織である国家衛生計画出産委員会が管轄した。その後、一部の段階的な規制緩和を経て、中国政府は2015年終盤に、すべての夫婦に対して、2人目の出産を認める方針を明らかにした。そして今回、産児制限を3人まで緩めた。