鉄鋼から電気自動車(EV)まであらゆる分野の製造企業が、米南西部の諸州で新工場の建設を計画・実施している。そこは米製造業の歴史的ハブとなってきた中西部や南東部から遠く離れた場所だ。未開発の土地、地元の税制優遇措置、ハイテク知識を持つ労働者の増加などが、企業を引き寄せている。アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、オクラホマの各州で構成される米南西部では、2020年にかけての4年間の製造業生産高の伸びが、米国内の他の全地域を上回っている(米商務省経済分析局のデータに基づくウォール・ストリート・ジャーナルの分析)。労働省労働統計局のデータによると、上記の州にネバダ州を加えた地域の製造分野の雇用は、2017年1月から2020年1月までの間に10万人以上増加した。これは全米での同分野の雇用増の30%を占めており、その伸び率は全米平均のほぼ3倍だ。
米国の新工業地帯は南西部、企業引き付ける魅力は
製造業雇用、3年間で10万人増 建築ラッシュでクレーンが乱立
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