鉄鋼から電気自動車(EV)まであらゆる分野の製造企業が、米南西部の諸州で新工場の建設を計画・実施している。そこは米製造業の歴史的ハブとなってきた中西部や南東部から遠く離れた場所だ。未開発の土地、地元の税制優遇措置、ハイテク知識を持つ労働者の増加などが、企業を引き寄せている。  アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、オクラホマの各州で構成される米南西部では、2020年にかけての4年間の製造業生産高の伸びが、米国内の他の全地域を上回っている(米商務省経済分析局のデータに基づくウォール・ストリート・ジャーナルの分析)。