イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と対立する野党勢力は、連立政権の樹立で合意した。これにより、在任期間が同国史上最長のネタニヤフ氏は退陣することとなる。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの危うい停戦合意が続く中、イスラエルの政治体制は大きく変貌する。新連立政権が2週間以内に正式に成立すれば、ネタニヤフ氏は、幅広い思想的背景を有する政権に権力を譲ることとなる。中道政党「イエシュ・アティド」のヤイル・ラピッド党首の声明によれば、同氏と右派政党「ヤミナ」のナフタリ・ベネット党首は他の6つの政党と連携する方針で、これにはアラブ系政党の「Raam」も含まれる。ラピッド氏は声明で、大統領に組閣計画を提出したと明らかにした。議会は法律により、組閣の届け出から約12日以内に政権を承認しなければならないと定められている。