――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  先週、アクティビスト(物言い株主)のヘッジファンド「エンジン・ナンバーワン」が委任状争奪戦で米石油大手エクソンモービルに勝利した。投資家が気候変動リスクをかなり真剣に受け止め始めていることが改めて浮き彫りになった。ただ、今回のヘッジファンド側の勝利は、エクソン経営陣の株主に対する目配りがいかに足りなかったかを示すものでもあったようだ。  先週、エンジン・ナンバーワンが推薦した2人がエクソンの取締役ポストを獲得した。票の集計が進んだ結果、エンジン・ナンバーワンの別の候補者が3つ目のポストを獲得する見通しだ。