――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  雇用主は労働者の確保に苦心している。これが労働コストの押し上げにつながり、米連邦準備制度理事会(FRB)は想定よりもかなり早い段階で利上げに踏み切る――。  そう結論を早まらないでほしい。  米労働省が4日発表した5月の雇用統計は、非農業部門の就業者数(季節調整済み)が前月比55万9000人増加した。大きな伸びだが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめた市場予想(67万1000人増)には届かず、やや失望を持って受け止められた。