――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  昨年は全世界的に債務水準が高まったが、政府と民間部門の負担割合は国によって大きく異なる。「債務負担の割合がもう少し違っていたら」と悔やむ国もあるかもしれない。  国際決済銀行(BIS)が7日公表した統計によると、タイ、中国、マレーシア、韓国、ロシアなど新興国市場に分類されるいくつかの国では2020年、民間非金融部門の債務の対国内総生産(GDP)比率が10ポイント以上上昇した。一部の国では、GDPの急激な減少が債務比率拡大の原因として大きく作用しているものの、結果は同じことだ。