米景気は急拡大している。雇用はなぜ急成長していないのか。ここ3カ月で雇用者数は160万人増加し、年初から5月までに1.7%増加している。これは通常であれば目覚ましい成長だ。だが今は通常ではない。経済活動は急速に再開し、消費者は連邦政府の支援資金で潤っている。小売売上高、製造業受注、住宅市場はいずれも好調だ。調査会社IHSマークイットの月次データによると、インフレ調整後の国内総生産(GDP)は1-5月に5.3%増加した。GDPと雇用のギャップは労働者1人当たりの生産性の急上昇で説明がつく。米国は生産性ブームのまっただ中にある。これは賃金とインフレにプラスに働く。売上高が増加すれば、企業が値上げをせずとも賃金上昇を吸収できるからだ。仮に企業が、少ない採用で売上高目標を達成できると結論付ければ、雇用の先行きにとっては良いニュースではない。
米GDPと雇用の格差、テクノロジーが埋める
コロナと人手不足の中、企業はデジタル投資で生産性押し上げ
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