バイデン米政権は製薬大手ファイザーの新型コロナワクチン5億回分を他国に供与する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らにした。そのうち2億回分は年内、残りの3億回分は来年前半に供与されると関係者の1人は述べた。この関係者によれば、ホワイトハウスのコロナ対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏とそのチームがワクチンの購入に向け、ファイザーと4週間にわたり交渉した。ワクチンは世界保健機関(WHO)が主導する新型コロナワクチン普及計画「コバックス」を通し、92の低所得国とアフリカ連合(AU)に供与される。ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は計画の詳細を明かさなかったが、ジョー・バイデン大統領が英国での先進7カ国(G7)首脳会議に合わせ、10日にその内容を発表すると記者団に明かにした。
米政府、コロナワクチン5億回分を低所得国に供与へ
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