企業創立の原則は株主への責任であるべきか、それともより広範なステークホルダーへの責任であるべきか――企業理論の特徴の一つとして、アカデミックな場ではこうした議論が活発に繰り広げられている。だが、株価が非常に割高だというだけで株主から何十億ドルも調達することは、そのどちらにも当てはまらない。学者たちはオンライン掲示板レディットで映画館チェーン大手AMCエンターテインメント・ホールディングスの話題をフォローしたほうがいいかもしれない。同社が先週、新たな増資により8億1700万ドル(約894億円)を調達し、相当なフロス(泡)を生んでいることは――昨年9月以来、発行株数は5倍に増えた――企業理論では見落とされがちな第三の考察すべき領域をもたらしている。企業創立の原則は企業自身にある、というものだ。
AMCのミーム株トレーダーが狂わせる企業理論
株価の上昇に乗じた増資は正当化されるのか
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