経営者の力量は
不祥事の際に露呈する
本来、企業の不祥事というものは、すぐに過ちを認めて頭を下げれば収束に向かうものです。もちろんある程度時間はかかりますが、企業トップがきちんと対応していれば長く続く傷は残らない。しかし、経営者はついつい逆をやってしまう。蒙古タンメン中本の白根誠社長の対応は「最悪」ではないでしょうか。
先日、タレントの小林礼奈さんが、蒙古タンメン中本で食事をした際に席が空くのを待っている客と店員それぞれから退席をせかされたとして自身のブログに投稿したところ、小林さんのブログが炎上しました。どうやらタレントの小林さんには一定数のアンチの人たちがいるようで、小林さんの側にも非があるのではと臆測して小林さん批判に至ったようです。
一方で、蒙古タンメン中本にもクレームが入ったようです。そして6月9日、「蒙古タンメン中本」の白根誠社長が、公式ホームページで以下のように、その時の状況を説明したのです。
(蒙古タンメン中本ホームページから転載)
実は、この白根社長の発信した文章はちょっとわかりにくい記述になっています。私自身、何度も読み直して確認をしました。私が理解した範囲でまとめると、お店の店員が小林さんのグループの食事が終わったと勘違いして、「すみません。お待ちのお客様がいらっしゃいますので、もしよろしければ、お席の方よろしいですか?」と声をかけてしまった。勘違いした理由は、小林さん以外は食べ終わってマスクをしていたが、厨房から小林さんの席だけが見えにくい位置にあって食べ終わっていないことに気づかなかったという事情のようです。
このような状況を説明したうえで、白根社長は以下のようにおわびの言葉を述べています。
(同上)
ここまでを見ると、冒頭にお話ししたように過ちをすぐに認めて謝罪しているように見えます。
しかし、蒙古タンメン中本の白根誠社長の対応には問題点があります。