蒙古タンメンの騒動も
発端は「顧客同士のトラブル」

 今回の騒動では小林さんのグループが食事をしている際に、待っていた次のお客が小林さんたちに「早くしろ」「遅えよ」と声を出して早く退席するようにプレッシャーをかけたことがそもそもの発端です。

 そこで、公式ホームページに掲載されている白根社長の言によれば、店員さんは食事が終わったと勘違いをして、次のお客様のために小林さんに退席を促したことで小林さんが感じたモヤモヤをブログに書いたという流れです。

 ドラマ『北の国から』でもラーメン店の店員が田中邦衛さん演じる主人公に退席を促して怒鳴られる有名なシーンがあります。ドラマを見ている人はわかりますが、あれはさすがに息子の純くんが食べずに涙を流しながら話す時間が長すぎる。食べている途中の丼を取り上げる店員さんの気持ちも、私にはわかります。

 蒙古タンメン中本の話に戻ると、騒動の事情を説明するために、白根社長は防犯用のカメラの映像を分析し、公式ホームページ上で小林さんのグループの行動を事細かにわれわれ第三者に向けて公表しているのです。

 ここが企業の対応として「最悪」な点です。蒙古タンメン中本の店員が勘違いしてしまったのは仕方がないということをアピールしたかったのだと思いますが「顧客のお店でのふるまいをここまで細かく書くかな?」と引いてしまうぐらい事細かに発表しているのです。