米食肉加工大手JBS USAホールディングスの工場が先週、サイバー攻撃を受けて操業が停止した問題で、アンドレ・ノゲイラ最高経営責任者(CEO)は9日、ビットコインで身代金1100万ドル(約12億円)を支払っていたと明らかにした。同社は米国の食肉供給の約5分の1のシェアを占めている。ノゲイラ氏は身代金の支払いについて、JBSの食肉工場をさらなる混乱から守り、レストランや食料品店、農家への潜在的な影響を抑えることが目的だったと述べた。また「犯罪者への支払いは非常に苦痛だったが、顧客のために正しいことをした」と語った。今回の支払いは、JBSの大部分の工場の操業が再開した後に行われたという。