【ワシントン】ジョー・バイデン米大統領は、就任後初の外遊となる欧州歴訪で、台頭する独裁政権の脅威に対し、民主主義国家として結束して対抗するよう呼びかける考えだ。  バイデン氏はかねて、米国の同盟国との関係強化を求めてきた。8日間にわたる今回の欧州訪問では、第2次世界大戦以降に構築されてきた米国主導の西側のリベラルな秩序の優位性を訴えることが重要課題の1つとなる。バイデン氏は訪問先で、この秩序を支えてきた主要7カ国(G7)や欧州連合(EU)の首脳や北大西洋条約機構(NATO)指導部と会談する予定だ。