ルール4
賛否を示し、「コメント」とかに逃げない

 会議の中では「論点に対して付加価値のない発言」が結構な割合を占めます。

 年配者や上役、お役人から頻発されるのですが、「コメントだけだけど」とズバリ言う人もいれば、「関係すると思うから、あの商品での失敗の話をするけど」と価値ありそうなフリをして、(延々と)昔話をする人もいます。

 たいていの場合、その話はみんな知っています。もしかしたら耳にタコかもしれません。かつそのこと(みんな知っている)を発言者自身も知っています。だけど、否定的(もしくは肯定的)雰囲気を出すためだけに、そういったお話を持ち出してくるわけです。

 主張への賛否を明確にすれば責任が発生します。賛成したものが失敗したときの責任や、反対したのに成功したときの責任が。でも「コメント」や「昔話」なら責任は問われない、とそのヒトたちは思うのです。これを、許さないこと。

「それは賛成ということでしょうか、反対ということでしょうか」と詰めましょう。

 もしくは会議の最初に宣言しましょう。

「この会議では発言において『コメント』的発言は、不要です」「発言の際には、提案への賛否を明確にしてから、発言してください」

ルール5
決め方を決めておき、雰囲気で決めない

 効率よく決める会議のための最終手段は、意思決定者を1人にすること、です。それがムリでも、どう決めるのかを決めておきましょう。

 そもそも社内でおこなわれるほとんどの会議や打ち合わせでは、決め方が決まっていません。反対者が1人もいなければOK、なのは当然ですが、1人いたらどうしましょう。2人だったら? 3分の1が反対したら?