「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。発売6日で大重版が決まった『なんでも図解』の著者です。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本連載では「絵心ゼロの人であっても、伝わる図を瞬時に書くためのテクニック」をお伝えします。

Photo: Adobe Stock

企画会議、アイデア出しにも効果抜群!

 図解は「型」を知るだけで一気に書きやすくなります。本日は「ランダム型」を解説します。

 アイデア出しをしながら打ち合わせをするときやフリートーク形式のユーザーインタビューなどに使えます。

 どうなるか先が読めない、ランダムな内容の打ち合わせは意外と多いもの。書いていくうちに「時系列がわからなくなる」「誰の意見かわからなくなる」「事実と感想が入り混じる」といった事態に陥りがちです。

 そんなときに活躍する「型」が「ランダム型」です。次のイメージ図を見てください。

 聞きながら書くエリアと、後から補足を書くエリアを最初に明確に分けます。逆L字型の余白を準備するイメージです。

 会話の先が予測できないフリートーク式のインタビュー、ミーティングの内容をカバーできます。次の例(画像)を見てください。

 まずはベースから解説します。青字のポイントの説明です。

(1)テーマ(タイトル)は上部に明記
(2)区切り線で2分割する。向かって右と下部に逆L字型の「余白」を作っておく
(3)話の内容は2分割されたエリアに書く
(4)余白に、後から出た意見や質疑応答を書き込む

 次は構造化ポイント。黒字のポイントの説明です。

(1)重要なポイントは後から強調(二重線にする、下線を引くなど)
(2)誰の発言かがわかるように余白にメモ(登場人物が多いときなど)
(3)時系列がわかるように順番を書き込む
(4)関連のある内容をグルーピング=同じ色で囲む、線で結ぶ

 リアルタイムで全部書くのではなく、後で書き加えていくのがポイントです。

 後から加えるのは、二重線や囲みなどの構造化、時系列の表現などです。用意した余白は「意見を後から書き込む」「聞き逃した部分を確認して書き加える」「疑問点を質問して回答を書き込む」といった用途に活かしましょう。後からどんどん書き込み、議論のベースにすることが大切です。