「電動車」は脱炭素化の有効な手段
自動車なくして物資や人を社会の隅々にまで運ぶことはできない。一方で、自動車から排出される二酸化炭素(CO2)は回収が難しく、交通・運輸部門の脱炭素化の課題となっている。自動車の電動化が世界で進む理由の一つは、この点にある。
日本の運輸部門のCO2排出量は2018年時点で日本全体の18.5%で、自動車からのCO2排出は日本全体の15.9%を占める。世界的な潮流に追随して、日本でも運輸部門の電動化を進める方針で、日本政府も20年に、ガソリン自動車の新車販売を30年代半ばまでに禁止し、「電動車」の販売のみを認めると宣言した。