「『気持ち悪い』という発言の加害性に気づいた方がいいと思いますよ」

「何らの具体的な加害行為もしていないのに女性から『気持ち悪い』と言われ続けてきた人が、閉鎖的なコミュニティの冗談交じりの発言に対して『気持ち悪い』と断じられるのも十分に屈辱的な気持ちになるんですが、そういう想像はつかないんですか」

「ざっと判例を検索した限りは、『気持ち悪い』という発言が侮辱的と評価されたり、モラハラの一部と主張されたりしている事例が散見されましたね」
togetter「女子高のプールの水になりたいという発言を巡って」より引用

 まさかの逆ギレである。さらに、このアカウントの論調を支持するように、他のアカウントが続いた。

「結局貴方が気持ち悪いと感じるツイートはするなというご意見と理解してよろしいでしょうか?」

「内輪でキャッキャ楽しんでるところにずけずけ入ってきて災厄撒き散らして、そうやっておんなじ道をグルグルいつまでも廻ってろよ」

「何かの被害者だと言えば、何でも自分の思い通りにしてくれると思ってそうな人たちとレスバしてしまいまして…」

「『私が気持ち悪いからお前は異常』って他人に言える権利をハンマープライス」

ツイッター上での「いじめ」は恒例?
「頭がいい人たち」が人を踏みにじる

 このようにして、「女子校のプールの水になりたい」というネタよりも、これを「気持ち悪い」とツイートすることの方が悪いという流れが作られ、女性弁護士は追い込まれていった。

 倫理よりその場の数で勝てればそれでいいのかと言いたくなるが、女性弁護士を擁護する弁護士もいたことも事実ではある。

「さすがに性的なジョークを言ってそのジョークについて『気持ち悪い』と言われたときに『気持ち悪いというのは加害だ!』って騒ぎ立てるのは筋悪いという感想」

「『気持ち悪いという言葉の加害性』云々という批判が出てるようだが、これ人に対しての評価じゃなく女子校のプールの水云々といった性的ジョークに対する評価でしょ。だから表現も『気持ち悪いこと』じゃん。まさか『気持ち悪い』と論評される心配なく下ネタ言わせろって話なの?だとしたら狂ってるよ」

 しかしこのようなツイートが歯止めになることはなく、結局、女性弁護士のアカウントは削除されてしまった。