欧州車と日本車Photo by Kenji Momota

ところ変わればプレミアムコンパクトカーも変わる。欧州プレミアムコンパクトの主流、アウディが8年ぶりに新型「A3」を市場導入。ほぼ同じタイミングで日産が新型車「ノート オーラ」を発表した。その本質的な違いとは?

やはりグローバルベンチマーク
走れば分かるその違い

 欧州プレミアムコンパクトの主流、新型アウディ「A3」の報道陣向け公道試乗会に参加し、神奈川県から静岡県にかけての山間部をじっくりと走った。

 まず、エクステリアはフロントマスクの位置が低く、かつ左右にワイドとなり、LEDライトがシャープな印象を強調するが、それでもひと目でアウディと分かるデザイン哲学を感じる。

 ドライバーシートに座ると、正面には10.25インチのディスプレイにカーナビの地図情報などが組み込まれている。これは、米ラスベガスで開催のITと家電の世界最大級見本市CESでお披露目されたもので、視認性と利便性に優れる。

 注目の走りについては、1.0リッターターボ・48Vマイルドハイブリッドがクルマ全体の動きと高い次元でのバランスが取れている。2000~3000rpmでの力強さ・扱いやすさ・気持ち良さ、さらに高回転域になっても車内の静粛性が高い。

 しばらく試乗すると「なるほど、グローバルなベンチマークはさらに進化した」と感銘を受けたが、それはどういう意味か?