――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  債券市場は、気まぐれな株式市場が慌てふためく中でも、冷静沈着ない兄貴分的な存在なはずだ。だがここ1週間は、そうでもなさそうだ。  米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派色をやや強めたことに対して、債券市場は落ち着いて対応するどころか、米10年債利回りはまず数カ月ぶりの大幅上昇で反応し、その後急速に上げ幅を縮めた。21日の取引では、アジア時間に2月以来の水準に急低下したが、その後は再び跳ね上がった。