◆ストレスフリー
◇感情を押し殺さない

 多くの人は、喜びなどのポジティブな感情は表現してもいいが、怒りや悲しみなどのネガティブな感情は見せてはいけないと思っている。しかし、人間の感情は生理現象と同じで、自然に湧き上がってくるものだ。怒りや悲しみの感情も、無理に抑え込んではいけない。

 例えば誰かに腹を立てたとき、暴れるのは論外だ。だが、怒りを適切に伝え、相手にその行為をやめさせることができれば、問題は解決する。愛想笑いでごまかすとモヤモヤするだけだ。

 また、感情を抑えると、相手から好かれにくくなる。なぜなら、感情を隠すと人は不自然になるからだ。本心が見えないため、相手から敬遠されてしまう。

 自分らしく感情を出すことは、自分勝手にふるまうこととは違う。相手に怒りなどの感情をうまく見せられないならば、少なくとも「こんなことを思ってはいけない」と押し殺さずに、自分の感情を認めるようにしよう。

◇高いステートコントロール能力を持っている

「仕事ができる人」と「人に優しくできる人」の共通点は、心の状態がいいということだ。どんなに優秀でも、心の状態が悪ければ高いパフォーマンスは出せない。

 NLPでは、自分の心身をいい状態に保つことを「心のステートコントロール(状態管理)」と呼ぶ。高いパフォーマンスを発揮するためにも、良好な人間関係を構築するためにも、心のステートコントロールを怠ってはならない。

「三流はいつも機嫌が悪く、二流は人に機嫌を取ってもらい、一流は自分で自分の機嫌を取る」とはよく言われることだ。一流の人は高いステートコントロール能力を持って、自分の機嫌を取っている。