ダイヤモンド決算報#ITサービスPhoto:PIXTA

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はエムスリー、ZホールディングスなどのITサービス業界の主要6社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

エムスリーは3割、メルカリは4割増収!
コロナ禍で追い風受ける6社の現在地は?

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下のITサービス業界6社。対象期間は21年1~3月期の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・エムスリー
 増収率:31.1%(四半期の売上収益454億円)
・Zホールディングス
 増収率:13.2%(四半期の売上収益3320億円)
・楽天グループ
 増収率:18.1%(四半期の売上収益3915億円)
・MonotaRO
 増収率:24.6%(四半期の売上高460億円)
・ZOZO
 増収率:15.7%(四半期の売上高389億円)
・メルカリ
 増収率:40.9%(四半期の売上高287億円)

 次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。