フリマアプリ最大手の「メルカリ」上で、薬機法違反の商品が多数販売されていることが分かった。背景には、6000億円を超えた急拡大を続けるフリマアプリ市場で、増え続ける違法出品者対策に国も企業も追い付けていない現状があるようだ。(ダイヤモンド編集部 相馬留美)
小分け、海外の新品転売、手作り…
メルカリで横行する化粧品の違法出品
「韓国コスメ 海外からの輸入品、未開封です」――。
フリマアプリでよく見かける説明文だが、実はこれは違法出品物だ。
フリマアプリ最大手のメルカリで、こうした違法またはグレーゾーンの出品物が多数販売されていることが確認された。化粧品の消費者リスクを研究する日本化粧品協会は、問題のある出品物に関する調査結果を、近く厚生労働省に提出する見込みだ。
問題視されているのは、同社フリマアプリ「メルカリ」における化粧品の販売だ。「メルカリ」では化粧品の中古販売および転売が行われているが、そのうちの一部に対して違法出品物があるという。
まず問題になるのが、中古化粧品の小分け販売だ。